空を眺めるという行為は、古い習慣のようでありながら、どの時代にもかすかに続く癖のようなものだ。誰かに教えられたわけでもないのに、人はふと空を見上げる。
心が満ちているときも、乾いているときも、答えがあるわけではないのに、気づけば視線は上を探している。
その原初的な衝動の奥に、いてざの物語は静かに息づいている。
矢は、空へ向かう筋道を象徴する。だがそれは未来に向かうだけの直線ではない。矢が飛ぶ瞬間に起きるのは、外に向けた到達ではなく、内側の深層から何かが解放される音だ。
「放つ」という行為は、無意識のうちに蓄えられていた問いを、宇宙へ向けて放り投げることでもある。...
次回もお楽しみに!